悪魔城ドラキュラ(海外版タイトル:キャッスルヴァニア)の歴史
悪魔城ドラキュラは、ファミリーコンピュータディスクシステム用ソフトのアクションゲームとして1986年から成功の道を辿りはじめました。ソフトに移植されて以来、日本国内外で瞬く間に人気となり、やがてはパソコン、携帯型ゲーム、携帯電話やゲームセンターにまで登場するようになりました。
主人公のシモン・ベルモントは、かつてドラキュラ伯爵との戦いで勝利を収めたベルモント家の血を受け継ぐ少年です。彼の使命はそれぞれのステージをクリアして、ラスボスであるドラキュラを討伐することです。様々な武器や特殊アイテムを利用し、それぞれのステージで敵やボスを倒しながら進みます。
翌年には、続編である「ドラキュラII呪いの封印」(海外版タイトル:キャッスルヴァニア II: Simon's Quest)が発売されました。続編には経験値の取得から始まり、ワールドマップの拡張や商人、そして道具屋の追加等、RPGの要素がふんだんに盛り込まれ、シリーズ内では初めて直線形式でないゲームプレイが楽しめるようになっています。また、1989年にはファミリーコンピュータ対応の続編「悪魔城伝説」(海外版タイトル:キャッスルヴァニアIII: Dracula's Curse)が発売されますが、こちらは再び1作目の「悪魔城ドラキュラ」同様のステージクリア型アクションに戻りました。この作品も直線形式ではなく、新しくステージ分岐の要素が取り入れられ、ゲーム内における選択に基づいてエンディングが複数存在するのが特徴です。
数々の続編が多様のゲーム機にて発表された後、1997年に発売された続編「悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲」(海外版タイトル:キャッスルヴァニア: Symphony of the Night)では純粋なステージクリア型のプレイ様式だった前作までとは異なり、シリーズ初、双方向スクロールでダンジョン内を探索できる、RPGの要素が埋め込まれた探索型アクションゲームへと姿を変えました。
悪魔城ドラキュラシリーズが収めた成功は、世界ギネス記録に登録される程偉大であり、時代を超えて常に最良のゲームとして親しまれるようになりました。